仙台トラストシティ（タワー棟、レジデンス棟）

仙台トラストタワー（大庇部）

外壁スパンドレル（No.31W、No.３１P使用）

外壁スパンドレル

環境に優しい建築物も目指したため、外壁のスパンドレルにも特別な方法が用いられた。


環境負荷の大きい六価クロムを使わない“ノンクロメート処理”を用い、その上で表面塗装を行なった。
この工程では、アルマイト処理（半封孔）から塗装までの間の時間に制限があり、非常に難しい作業となった。


また、意匠面においても細かな工夫がなされている。
外壁のスパンドレルは、間に目地板を挟むことによって全体に一体感を出し、大きなパネルの集合体に見えるように意図されている。
この部分は、合計３型の部材の組み合わせで構成されている。

正面大庇部で使用されているスパンドレルも同仕様であり、メタリックシルバー色で統一されている。

正面玄関前大庇／スパンドレル
No.31W

一階ホール／木目ルーバー（８ｍ）
HD-５０−１８０

正面大庇スパンドレル／コーナー部

レジデンス棟／角パイプ
８０×１６０

地下駐車場車路
スパンドレル
No.22

一階のオフィス棟前ホールを彩るのは、木目調のルーバーである。
このルーバーは８ｍの長尺一本物であり、特殊固定用に型からおこしたものである。
途中継ぎ目がないので、すっきりとした雰囲気を演出している。

ホテルフロント部／装飾ルーバー
HD-50-100（塗装ゴールド）

地下駐車場／天井スパンドレル
No.10B

レジデンス棟　軒天スパンドレル

軒天スパンドレル（No.Z-11）

レジデンス棟／柱部装飾スパンドレル
（No.１０B）

杜の都仙台に昨年オープンした、「仙台トラストシティ」。
東北一の高さを誇る「トラストタワー」と、住宅棟「ザ・レジデンス一番町」からなる仙台の新しいランドマークである。

この新しい施設の各所にスパンドレルやルーバーが使用されている。
このプロジェクトの為に新たに数種の型を開発したり、環境負荷を考慮しての製造工程など、新しいことへチャレンジした事例となった。